38歳男性が花を趣味にして3年、偏見を乗り越えた先にあった意外な発見

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男が花を趣味にして3年、正直な感想と続けるために必要だったこと

38歳になった今、正直に言うと「花を趣味にして本当に良かった」というのが率直な感想です。建築設計の仕事をしながら3年間フラワーアレンジメントを続けてきましたが、最初に想像していた以上に深く、そして意外な発見の連続でした。

「男が花なんて」という偏見を乗り越えた先にあったもの

20代後半で花屋に足を踏み入れた時、正直なところ周りの目が気になりました。花屋の店員さんも最初は「プレゼント用ですか?」と聞いてくるほど。しかし、3年間継続した今だから分かるのは、花という趣味が男性にもたらすメリットの大きさです。

まず最も大きな変化は、集中力の向上でした。建築図面を描く仕事では論理的思考が中心ですが、花のアレンジメントでは感覚と直感を使います。週末の2時間、花と向き合う時間が、平日の仕事で疲れた脳をリセットしてくれる貴重な時間になりました。実際、花をいじった翌日の月曜日は、明らかに仕事の効率が上がっていることを実感しています。

3年間で直面した「続けられない時期」の正体

しかし、順調だったわけではありません。特に開始から1年半頃に訪れた「マンネリ期」は深刻でした。最初の頃の新鮮さが薄れ、作品のクオリティも頭打ち状態。「このまま続ける意味があるのか」と自問する日が続きました。

この時期を振り返ると、問題は2つありました:

  • 技術的な停滞:同じような花材、同じようなスタイルの繰り返し
  • 目標の不明確さ:「なぜ続けるのか」という目的意識の欠如

転機となったのは、建築設計で培った「構造」の概念を花のアレンジメントに応用し始めたことでした。花を単体で見るのではなく、空間全体の中でどう機能させるかという視点で取り組むようになってから、作品の質が格段に向上しました。

男性ならではの「続けるコツ」を発見

3年間の試行錯誤を通じて、花を趣味として続けるために男性に特に有効だった方法をいくつか見つけました。

最も効果的だったのは「記録をつけること」です。エンジニアや設計職の男性なら共感してもらえると思いますが、データ化することで上達が可視化され、モチベーションの維持につながります。私の場合、使用した花材、制作時間、満足度(5段階評価)、気づいたポイントを簡単にメモするだけですが、3ヶ月後に見返すと明らかな成長が確認できます。

また、予算管理も継続のカギでした。月額3,000円という上限を設けることで、限られた予算内でいかに良い作品を作るかというゲーム性が生まれ、むしろ創意工夫が促されました。

現在では、平日の激務で疲れた心を癒やし、週末の充実感を高めてくれる貴重な趣味として、花との時間が生活に欠かせないものとなっています。「男が花を趣味にする」ことへの偏見は確かにありますが、それを上回る価値がここにはあります。

最初の1年で感じた「これは続かないかも」という不安

フラワーアレンジメントを始めて最初の1年間は、正直に言うと「これは続かないかも」という不安が頭をよぎることが多々ありました。建築設計の仕事で忙しい平日を過ごし、ようやく迎えた週末に花と向き合う時間を作っても、思うような作品ができない。そんな日々が続いた時期について、率直にお話しします。

3ヶ月目の壁:理想と現実のギャップ

フラワーアレンジメントを始めて3ヶ月が経った頃、最初の大きな壁にぶつかりました。雑誌やSNSで見るような美しいアレンジメントを作りたいと思っても、実際に自分の手で作ってみると、どうしても「素人感」が拭えないのです。

特に印象に残っているのは、ある土曜日の午後のことです。市場で購入したバラとカスミソウを使って、シンプルなブーケを作ろうとしました。頭の中では完璧なイメージができているのに、実際に手を動かすと:

  • 花の向きがバラバラになってしまう
  • 茎の長さ調整が上手くいかない
  • 全体のバランスが取れない
  • 色合わせが思った通りにならない

結果として、2時間かけて作ったブーケは、どこか素人っぽい仕上がりになってしまいました。建築設計では空間の構成やバランス感覚には自信があったのに、花という生きた素材を扱うのは全く別のスキルが必要だということを痛感した瞬間でした。

モチベーション低下の要因分析

振り返ってみると、最初の1年で「続かないかも」と感じた要因は大きく3つありました:

要因 具体的な状況 当時の心境
技術的な伸び悩み 同じような失敗を繰り返す 「才能がないのかも」
時間的制約 平日は仕事で疲れて手をつけられない 「趣味に時間を割く余裕がない」
成果の見えにくさ 作品の良し悪しが客観視できない 「上達しているのか分からない」

特に、花を趣味にする男性として周囲に相談できる人がいないことも、モチベーション維持を困難にしていました。職場の同僚に「週末は花のアレンジメントをしている」と言うのは、なんとなく気恥ずかしく、一人で試行錯誤を続けるしかありませんでした。

6ヶ月目の転機:小さな成功体験

転機が訪れたのは、始めてから6ヶ月が経った頃でした。いつものように市場で花を購入し、自宅のアトリエで作業をしていたとき、ふとした瞬間に「これはいいかもしれない」と思える作品ができたのです。

それは、白いトルコキキョウとグリーンを組み合わせたシンプルなアレンジメントでした。花を趣味として続けることで身についた「引き算の美学」が、建築設計で培った空間構成の感覚と融合した瞬間でした。

この小さな成功体験が、その後のモチベーション維持に大きく影響しました。完璧を求めすぎず、自分なりの表現を見つけることの大切さを実感した出来事でもありました。

最初の1年間は確かに挫折しそうになる瞬間が多々ありましたが、振り返ってみると、この時期の試行錯誤があったからこそ、今の自分なりのスタイルを確立できたのだと思います。男性が花の趣味を続けるためには、完璧主義を手放し、小さな変化や成長を楽しむことが何より重要だと、今なら確信を持って言えます。

花屋に入る勇気が出なかった日々と、その壁の乗り越え方

花屋の入り口で足が止まった最初の3ヶ月

フラワーアレンジメントを趣味として続けるにあたって、最初の大きな壁は意外にも「花屋に入る勇気」でした。あの時のダリアとの出会いから興味は湧いたものの、実際に花を買いに行くとなると話は別。花屋の前を通るたびに足が止まり、結局そのまま通り過ぎてしまう日が3ヶ月も続きました。

当時の僕が抱えていた心理的なハードルは、主に以下の3つでした:

  • 「男性客が少ない空間への居心地の悪さ」 – 平日夜や休日の花屋は、確かに女性客が多い
  • 「花の知識がないことへの恥ずかしさ」 – 何を聞けばいいか、何を買えばいいかが全く分からない
  • 「趣味として続けられるか分からない不安」 – 高い花を買って結局やめてしまったらもったいない

特に建築業界という男性中心の環境で働いていた僕にとって、花という分野は完全にアウェイな感覚でした。同僚に「花を趣味にしたい」なんて相談できるはずもなく、一人で悩み続けていたのを覚えています。

小さな一歩から始めた花屋デビュー作戦

転機が訪れたのは、ある土曜日の夕方でした。いつものように花屋の前で躊躇していると、店主らしき男性が「何かお探しですか?」と声をかけてくれたのです。その時初めて気づいたのですが、花屋で働く男性スタッフも決して珍しくないということでした。

この経験を踏まえて、僕なりの「花屋デビュー作戦」を立てました:

段階 具体的な行動 期間
第1段階 平日夕方の比較的空いている時間帯を狙う 1週目
第2段階 「初心者でも育てやすい花」という聞き方で相談 2週目
第3段階 予算1000円以内で、アレンジメント向きの花を購入 3週目

実際にこの作戦を実行してみると、花屋のスタッフの方々は思った以上にフレンドリーでした。「男性のお客様も最近増えているんですよ」という言葉に、どれだけ救われたか分かりません。

継続のコツ:「完璧を求めない」マインドセット

花屋に通い始めて気づいたのは、花を趣味として続ける男性には共通点があるということです。それは「最初から完璧を目指さない」という姿勢でした。

僕自身、建築設計の仕事では完璧性を求められることが多いため、花のアレンジメントでも同じような完成度を目指してしまいがちでした。しかし、花という生き物を扱う趣味では、むしろ「今日はこんな感じになった」という偶然性や変化を楽しむことが重要だと学びました。

現在、花を趣味として3年続けてこられたのは、この「気楽さ」を身につけられたからだと確信しています。週末の限られた時間の中で、完璧なアレンジメントを作ろうとするのではなく、花と向き合う時間そのものを大切にする。この考え方の転換が、長く続けるための最大のコツだったのです。

花屋の店主から聞いた話では、男性客の約7割が最初の1ヶ月で来なくなってしまうそうです。しかし、3ヶ月続けた男性の継続率は女性とほぼ同じ水準まで上がるとのこと。つまり、最初の壁を乗り越えさえすれば、花は性別に関係なく誰でも楽しめる趣味なのです。

作品に納得できず、モチベーションが下がった2年目の危機

始めてから1年が経った頃、僕は自分なりに「花のある生活」を楽しんでいると思っていました。週末の市場通いも習慣になり、アレンジメントの基本的な技術も身についてきた。しかし、2年目に入った春頃から、徐々に違和感を覚えるようになったんです。

「なんか違う」という漠然とした不満

作品を完成させても、どこか物足りない。SNSで見る他の人の作品と比べて、自分のものは「素人っぽい」「センスがない」と感じることが増えました。特に印象に残っているのは、ガーベラとカスミソウを使った春のアレンジメント。色合いも形も悪くないはずなのに、何度見返しても「これじゃない」という気持ちが拭えませんでした。

建築の仕事では、図面通りに進めれば一定の成果が得られます。しかし花の世界は違った。同じ花材を使っても、微妙な角度や高さの違いで全く印象が変わる。この「正解のない世界」に、理系出身の僕は戸惑いを隠せませんでした。

モチベーション低下の具体的な症状

2年目の夏頃には、明らかにやる気が低下していました。その時期の僕の状況を振り返ると:

  • 市場に行く頻度が月2回から月1回に減少
  • アレンジメント作成時間が2時間から30分に短縮(集中できない)
  • 完成した作品の写真を撮らなくなった(満足度の低下)
  • 花に関する本やサイトを見る時間がゼロに

仕事が忙しいことを理由にしていましたが、本当は「上達している実感がない」ことが一番の原因でした。花を趣味にして続ける男性として、このスランプは避けて通れない道だったのかもしれません。

挫折の根本原因を分析してみた

建築設計の経験を活かして、この問題を構造的に分析してみました。すると、3つの根本原因が見えてきたんです。

1. 他人との比較による自己否定
SNSで見る美しい作品と自分の作品を比較して、技術の差ばかりに目が向いていました。相手がプロや経験豊富な愛好家であることを忘れて、「自分はセンスがない」と決めつけていたんです。

2. 明確な目標設定の欠如
「上手になりたい」という漠然とした目標しかなく、具体的に何をどう改善すべきかが分からない状態でした。建築なら「この部分の構造を見直す」と明確に指摘できるのに、花の分野では「なんとなく違う」としか表現できませんでした。

3. 成長実感を得る仕組みの不在
1年目の作品と比較する習慣がなく、実際に上達していることに気づけていませんでした。客観的な成長指標を持たないまま続けていたため、停滞感ばかりが募っていたんです。

この危機的な時期は約3ヶ月続きました。正直、「やめてしまおうか」と考えた日もあります。しかし、ある日の夕方、疲れて帰宅した時に目に入った枯れかけのバラが、僕の心境を変えるきっかけになったんです。そのバラは決して美しくはありませんでしたが、なぜか心に響くものがありました。

男性ならではの花との向き合い方を見つけた転機

最初の2年間、僕は無意識のうちに「花屋の店員さんがつくるような繊細で美しいアレンジメント」を目指していた。SNSで見かける華やかな作品に憧れ、同じような色合いや形を再現しようと必死になっていた。しかし、どうしても納得のいく仕上がりにならない。何かが違う、と感じながらも、その「何か」が分からずにいた。

建築設計の視点が花に活かされた瞬間

転機は、ある週末の午後に訪れた。いつものように市場で仕入れた花材を前に、ふと建築設計の仕事で使う「ボリューム感」という概念を思い出したのだ。建物を設計する際、僕たちは「見せる部分」と「隠す部分」のバランスを重視する。花も同じではないか、と思った瞬間、目の前の花材が全く違って見えた。

その日、僕は従来の「隙間なく花を詰め込む」アプローチを捨て、意図的に空間を残したアレンジメントを試した。白いガーベラを3本だけ使い、あえて花器の半分以上を空けて配置する。建築でいう「余白の美学」を花で表現してみたのだ。完成した作品を見た時、初めて「これは僕の作品だ」と胸を張れる気持ちになった。

男性的アプローチで花の趣味を続けるコツ

この経験から、花を趣味として続ける男性には独自のアプローチが有効だと実感している。以下は、僕が3年間の試行錯誤で見つけた「男性ならではの花との向き合い方」だ。

従来のアプローチ 男性向けアプローチ 具体的な効果
色彩の調和を重視 構造とバランスを重視 論理的思考で納得感のある作品ができる
花材を多用した華やかさ 少ない花材でのミニマル表現 コストを抑えて継続しやすい
完成形の美しさを追求 制作プロセスの論理性を重視 仕事で培ったスキルが活かせる

特に効果的だったのは、「なぜこの配置にするのか」を言語化する習慣だった。「この角度にすることで視線の流れが生まれる」「この高低差が空間に奥行きを与える」といった具合に、感覚的な美しさを論理的に分析する。これは建築設計で日常的に行っている思考プロセスそのものだった。

同僚にも広がった「理系男子の花活用法」

この男性的アプローチを同僚のエンジニアに話したところ、意外にも興味を示してくれた。「それなら僕にもできそう」と言って、実際に始めた同僚が2人いる。彼らは僕以上にシステマティックで、花材の組み合わせを数式のように考えたり、黄金比を意識した配置を研究したりしている。

男性が花の趣味を続けるためには、「感性」よりも「論理」から入る方が継続しやすいというのが、僕たちの共通した実感だ。もちろん、続けていくうちに感性も自然と磨かれていく。しかし最初のハードルを下げるためには、自分の得意分野の思考法を活用することが重要だと思う。

現在では、月に2回程度のペースで花を購入し、自宅のリビングとデスク周りを季節感のある空間に変えている。仕事で煮詰まった時に花と向き合う時間は、確実に僕の心のバランスを整えてくれる貴重な時間になっている。

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